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仕事していて・・・仕事をやめて・・・気になることありませんか

2003.03.13 報告会 ―仕事と女性― 1

1. はじめに
2. 2人の女性の生き方の比較
3. (1)就業期
3. (2)結婚・出産期
3. (3)子育て終了期
4. 全期を通して…女性の生き方を追う
5. まとめ

1.  はじめに  ▼next back

山下

■ まだまだ残っている日本的雇用
<終身雇用(男性専用?!)/年功賃金/男女賃金格差>

■ 鹿児島特有の状況

(1)大企業少なく雇用の受け皿が充分でない→働き続ける女性は少ない
(2)働く女性のロールモデル(継続して働く女性~管理職、起業家など)も少ない
(3)低所得でもある程度専業主婦が成り立つ

■ 働く女性の理想像<経済的・精神的・技術的にも自立>

  • 得意分野を活かせる(男性がやらない・やりたがらない分野)
  • 起業へのモチベーションが高い
  • 顧客と共に感じる喜びを求める(利益だけでなく社会貢献)

■ 調査研究の2つのテーマ

  • 女性が働き続けることに対する阻害要因と促進要因を探る
  • 鹿児島で女性が働き続けられる環境作りへの提言

結婚、出産・育児・・・女性には男性と異なる分岐点がある。そこで何を考え何を選択したのかを探ることで、テーマの答えを見つけて行きたい。

2. 2人の女性の生き方の比較  ▼next back

小波津

№151と№152の女性のライフサイクルと就業選択

2人の岐路
2図「2人の岐路」PDF:26KB

2人とも、卒業後の就業Ⅰでは結婚後働き続けるかどうか特に考えていない。”職場の風潮”から結婚退職。

一人は働くお母さんを持つ子どもの自立心や自主性に感心、「家の事だけに一生懸命な母親でいるより、子供に保育園の経験をさせるのも」いいと考え、臨時職で復職、2年後正社員に。
もう一方は「手に職があれば」仕事を続けられたと思うが、「子どもが3年生くらいまでは家に」と考える。
双方ともパートナーは、どちらかというと妻が働くことに好意的ではない様子。

しかし、前者は状況に合わせてアクションを起こし、パートナーも巻き込み…今では子どもを迎えに行ったり、家事への協力もしてくれるようになってきたとのこと。
後者は、父親にすすめられ漠然と抱いていた”教師”を大病をして断念、就業意識をはっきりと持つに至らなかった。父親やパートナーという周囲の意向に左右されやすいところがあるのかもしれない。

前者は、苦労はあったが子どもがびっくりするほどたくましくなり、保育園での生活や自分が生き生きと働いていることが子どもに良かったと自信を持っている。後者はいま、子育てに迷ったり自信をなくしたりの日々、と語っている。


女性が岐路に立った時に、自分自身の意思で選び取り、未来を切り開いていくかどうかということは、後々の”自己評価”にまで影響を及ぼしていくのではないかと感じた。

3.(1)就業期  ▼next  back

川邉
就業期
3図「就業期」PDF:22KB

現在就業期真っ只中~未婚女性
(働き始めて10数年~25年:30-40代)

精神的にも経済的にも自立しているイメージがあるが、意外に最初の就職では就業継続意識は非常に低く、寿退社・専業主婦志向が強い。その後”同じ・同種のところで働き続ける人””転職・資格取得や起業する人”に分かれる。

共通点は、職場に”結婚出産して働く女性”がいると、しわ寄せを受け迷惑を感じることに対する疑問、葛藤。これは、会社や社会のしくみにも問題があるのではという意見もあった。

■就業(継続)意識が高い人

既婚者10名を追うと、結婚出産期1名、子育て終了期7名がそのまま現在も就業意識が高い(80%)。
但し、当初から明確に目標や高い意識を持つ人は多くなく、環境も最初から良いわけではない。コメントを読むと問題や苦労が。

母親や学校の先生など働く女性を見て育つ。40代以上では「女は勉強しなくていい」と言われた家庭も。公務員以外は職場での男女の違いに悩む。しかし、親の反対、母の応援、職場での葛藤などプラスもマイナスも経て”自分がやりたいこと”始める。

■就業(継続)意識が低い人

その多くは「女は家庭に」という親の考えや社会の風潮に生き方選択へ影響を受けている。就職は腰掛的で、目標がないあるいは目標を”何か”に断念させられたと思っている。


”就業期に自分のために、自立して働く意識を持って”仕事に就き、働くことは、その後の生き方の土台となっていくものではないか。

3.(2)結婚出産期  ▼next  back

今村
結婚・出産期
4図「結婚・出産期」PDF:21KB

外的要因に大きく影響される

■職場

公務員は、仕事を継続していく上で支援が一般企業に比べ整っており、また権利を権利として主張できる環境がある。なんとか乗り越えていける。

■パートナー・それぞれの両親の考え、パートナーの経済力

働きたくても周りの家族の理解が得られず、泣く泣く退職。
働きたくなくてもパートナーの収入が充分でなく、補填のため働く。
パートナーに経済力があると、”女性が働き続けることの厳しさ”を避け、今できる範囲の中で自己実現をはかっていきたいと考える。

■選択・戦い

外的要因に恵まれると、自分の意思で生き方を選択できる。振り返っても充実した生活に満足。定年後も豊かな生活、趣味や旅行を楽しむ。

子どもを独りで育てていける経済力を持つと、理解の得られないパートナーとは”離婚”という選択も。

意欲があっても環境が厳しいと、家事負担や無理解に苦しみながら戦う姿がある。しかし、自分を生かせるチャンスを待ちながら、自分を磨く努力が周囲を動かす動力にもなる。


どんな仕事を持ったのか、どんなパートナーを選んだかによってその後の人生までが大きく変わってくると思う。

3.(3)子育て終了期  ▼next  back

前田
子育て終了期
5図「子育て終了期」PDF:21KB

子どもが手離れた時、就業意識が問われる
(末子が小学校高学年に入るころ)

再就職を選択する人は、社会が男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法がめざす姿になっていれば問題ないが、現実は厳しい。その中で仕事に生きがいや喜びを発見するかどうかは、自身の環境・職場の条件に左右される。

■長期就業志向をもってきた人

結婚出産にかかわらずずっと働きたい=長期就業志向を持つ人は、周りの協力や与えられた権利を行使して仕事を続ける。多くは選択の岐路に立つことなく子育て終了期を迎える。

しかし、夫が管理職となり転勤の際、妻の同行を求めたケースでは、妻は当初別居して働き続けながらパートナーの気持ちが変わることを期待するも断念。勤続30年の職場を納得いかないまま退社した。自身の就業意識とは関係なく、周囲の環境の変化により思わぬ選択を迫られることもある。

■育った環境の影響

就業意識の形成は、育った環境によるところが大きいと思われる。自分の人生を自分で考え、自分で選択判断し、自分で歩いていく力・・・「生きる力」を身につける必要がある。


「生きる力」を、どのように子どもたちに身につけさせるかが重要・・・親の責任はますます重い。また、子どもたちの認識の基礎となる教育現場での、ジェンダー教育が重要となる。

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鹿児島市のH14女性問題調査研究のテーマは「仕事と女性」でした。 それに参加して見えてくること、思うこといろいろ・・・をまとめました。

この「女性問題調査研究事業報告書」(鹿児島市男女共同参画センター)は、 毎年冊子になり、この冊子はもらうことができます。
毎年度の終わり3月に報告会が行われ、どなたでも聞くことができます。