デパートで開催中の「与勇輝展」を見た。布でできた体長30cm前後の人形達。大半が着物が日常着だった頃の“昔の子供たち”。
私が一番驚いたのは、手や足の指の先。はだしで草履を踏みしめる指先は、しっかりぎゅっと力が入ってる。叱られている子どものちーっと床を押さえている指の先に、抗議の気持ちが見えるよう。妖精が薄い薄い布をまとっているけれど、その薄い布のソックスをはいた足先にはきれいな足の指が透ける。
髪の結い方や着物の柄選びや仕立てにも、もちろんいっぱいびっくりしたけれど、細い細い2~3mmの太さの足と手の指先の表現にはほんとに驚いた。人間の手のしごとって本当にすごい。
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