所属するNPOデザイン協会の研修旅行で、奄美市で開催された「武蔵野美術大学地域フォーラム アート&デザイン2007」へ参加してきました。
奄美はまったく初めて。美しい海、独特の植生(ヒカゲヘゴ!)や素晴らしい文化(島唄など!)、そして地元の方々の人柄(感謝!)に魅了されました。
フォーラムではまず、武蔵美学生さんたち12人が5日間で取り組んだ「泥染ワークショップ」の報告。取り組みの様子の映像(武蔵美映像学科の先生が撮影編集)に、感動。最初おっかなびっくりで泥や布の重さに四苦八苦していたのが、だんだん泥んこも気にならなくなる様子、冷たい雨の中、車のヘッドライトで照らされる中、必死に頑張る姿が映し出され、その重労働ぶり、大変な苦労が伝わってきました。最後のほうでは、指導される泥染公園伝統工芸士野崎さんからも「教えんでもわかってるな」と言われるほど、どんどん自ら動く姿に変わっていくところもあり、たった5日であの大作が作られた事実と、学生さんたちの成長ぶりに本当にぐっときました。<12/13(木)までの期間中見に行ける方は、ぜひ奄美パークへ足を運んでほしいです(奄美以外の方には…急きょ、いくつか巡回展も企画されるようです。ご期待ください!)>
宮崎緑(奄美パーク園長)+中島信也(CMディレクター)+中村瑞希(島唄唄者)+中山清美(奄美 博物館副館長)の鼎談も、楽しくおもしろく、奄美を考える時間になりました。心に残った言葉は中山さんの言葉、「ぼかし」。
アートができることについて、奄美について、いろいろ考えさせられる濃密な3日間でした。
こちらは、奄美へお出かけの方へお土産情報!↓続きをご覧ください♪
「奄美きょらうみ工房」は、2007年12月5日オープン予定です。
空港からすぐ、「ばしゃ山村」のすぐ先にハッとする白と黒のスタイリッシュな建物。(58号線を名瀬市へ向かう)
黒糖を作る工房(道沿いにオープンな工房を見ることができます)と、お菓子工房(焼き菓子やジャム、黒蜜など)、そして本格ピザもあるカフェからなっています。実はオープン前ながら、準備中のオーナー松山さんが快く見学させてくださいました(お忙しいところ、本当にいろいろありがとうございました)。建物・内装・展示、商品パッケージなどトータルコーディネートされていて、とてもおしゃれ。そして、お菓子「黒糖さんご」を試食させていただきこれがおいしくて感激♪
名瀬市内に本店(洋菓子フランドール)があるということで、これは手に入れなければと早速翌日ゲットしました。店内のお菓子、どれもこれもおいしそうで地元のこだわり素材が使用されており、お土産に最適。
通販もあるようです!→ 奄美きょらうみ工房http://www.kyora-umi.com/
また、奄美パークはぜひ足を運んでほしい!ところ。建物も、施設もよくできていて、中でもシアターは秀逸です。「田中一村記念美術館」には、大きく心を揺さぶられます。驚き、感動だけでなく怒りや哀しみにも襲われました。
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初日、買い物に立ち寄った「地元コンビニ」前で地図を広げてていたところ、近くにいた方が「わかるねー?」とニコニコ近づいて声をかけてくださいました。お話してみると、これが目的地の逆方向へ向かっていて、Uターンすることに。声をかけてもらっていなければ?!とぞっとするほど。本当にありがとうございました。
居酒屋さんで「ちぢん」や「三味線」を楽しく楽しく体験させていただき、翌日武蔵野美術大学懇親会にも参加くださった唄者森英也さんご夫妻。※参考:奄美の島唄について
他にもたくさんの素敵な出会いをいただき、感激、感謝、感動いっぱいの初めての奄美でした。
何より実感したのは、奄美の独自の世界(環境・文化)があるということ。沖縄とも違うし鹿児島とも違う。その違い、独特の世界が今ここにあるということに感謝、これからも続いていってほしいのですが、現代の環境では消えていくのではと危惧も感じます。どうなんだろう、どうしたらいいんだろう何かできることはあるんだろうか…。そして、奄美が鹿児島県であることは、私にとって誇りでありうれしいことですが、奄美の皆さんにとってはそれはどうなんだろうという気持ちも湧いてきました。本当に鹿児島と奄美は違います。