皇后美智子さまの国際児童図書評議会IBBYでの基調講演の収録。とてもすばらしい講演で本になったというのは耳にした記憶あり。
表題の「橋をかける」は、人は生まれて以来、周囲の人や物との間に一つ一つ橋をかけてつながりを深め、自分の世界を広げているというとらえ方から。胸を打たれる思いがしました。
そして、新見南吉の「でんでん虫のかなしみ」との出会いと心の動き。他にもたくさんのエピソードが、ご自身の心の中と共に、率直にわかりやすく語られています。
手に取られる機会があったら、ぜひ一読を...おすすめです。
この装丁も素晴らしい本は、「すえもりブックス」という出版社のものです。
現在は入手が困難なようです。
読んでみたい方は・・・別の出版社から文庫版が出ています。
<ご参考>「橋をかける」文春文庫